日本航空や豊田通商などが廃食油を使用したBDFの通年運用開始

2024/08/27

 日本航空(本社=東京都品川区、以下「JAL」)、セコマ(本社=北海道札幌市)、豊田通商(本社=愛知県名古屋市)、千歳空港モーターサービス(本社=北海道千歳市、以下「CAMS」)の4社は、CO2排出量削減への取り組みの一環として、新千歳空港に配備されている空港内作業車両であるトーイングトラクターおよびフォークリフトに通年でバイオディーゼル燃料(以下「BDF」)を使用する運用を7月15日(月)より開始した

 この取り組みは、セイコーマートの店内調理「HOT CHEF」で発生する廃食油を、セコマグループの白老油脂でBDFに精製、精製されたBDFを豊田通商が配送・供給し、CAMSがJALの作業車両に給油を行うもの。2023年8月1日から2023年11月14日までの実証実験では、CO2排出量を軽油使用時との比較で約6t削減した。通年での運用は、厳寒期にBDFが燃料タンクの中で凍結し品質に影響するおそれがあったため、BDFと軽油の混合燃料の使用や燃料タンクに温風装置を設置し凍結を未然に防ぐことで可能となった。また、今回新たに空港内へ設置したBDF専用タンクによって、BDF使用対象車両を昨年の3台から11台に拡大することが可能になり、年間約54tのCO2排出量を削減できる見込みだ。

 JAL、セコマ、豊田通商、CAMSは、持続可能なエネルギー利用によるCO2排出量削減と地産地消による循環型エネルギーの取り組みを推進し、今後も地域や社会と連携して地域の課題解決に取り組んでいく。