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EVERSTEELの検収AI、朝日工業で現場運用を開始
2024/11/07
EVERSTEEL(本社=東京都文京区、田島圭二郎社長)の鉄スクラップAI解析システム「鉄ナビ検収AI」が朝日工業(本社=東京都豊島区、中村紀之社長)の埼玉工場で現場運用を開始した。異物検出AIや重量引きAIも同時に稼働しており、検収作業の効率化や危険物回避などの精度向上を図っている。
インターネット環境下でアプリケーションを利用すれば、オフィスや本社からも各レーンのリアルタイムな検収状況や過去の査定結果を確認できる。1カ所での全レーンの遠隔検収や他拠点の遠隔検収も可能になった。朝日工業の検収AIは基幹システムと自動連携しており、納入データ連携や検収の開始・終了操作も自動で行う。
今回設置したカメラは1機につき6500万画素の解像度を持ち、スクラップや異物の鮮明な撮影を行う。防塵・防水・耐熱・振動対策も施しており「厳しい環境下でもかつてない高精度と長期安定性の維持が期待できる」(EVERSTEEL)という。
鉄ナビ検収AIは、新断やシュレッダーなどの品種にもAI査定を拡大し、90%以上の精度を達成しているという。撮影されたスクラップデータはEVERSTEEL国内クラウドで管理され、定期的なAIアップデートに使用する。異物データはシステムの全ユーザーで収集して横展開することができる。