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ファインズ、Ramon社・AI検収の操業向け拡張機能をリリース
2024/11/15
Ramon社(中国・湖南省)製のスクラップAI検収システムを国内で展開するファインズ(本社=東京都中央区、文成彬社長)は、12月末に製鉄所の操業向け拡張機能として、スクラップ配合用の新型カメラと炉内カメラを日本市場で販売する。
スクラップ配合用の新型カメラは、2023年から日本の顧客とともに実証実験を行ってきた。配合用スクラップバケットの特徴に合わせて、防振機能や光学ズームを有した高機能モデルをリリースする。バケット内のスクラップ分析を行うことで、スクラップの種類、品位、投入順や配合比率などの相関分析を行い、配合工程におけるエネルギーの最適化を図る。
炉内カメラは既に一部の国と地域で電気炉内の解け落ち判断などに活用されており「日本のお客さまから単体機能の先行販売の要望があったため12月中に提供する」(ファインズ)という。これまでは音や振動、電流値から間接的に判断していた解け落ちの状態をカメラを用いて可視化する。炉内の状態を直接確認できるため、チャージごとに数分単位の消費電力の削減などが見込まれるという。現在は計測した画像データを用いて電極やバーナーなどの制御プロセスにフィードバックする機能も開発を進めている。