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熊本新明産業 シュレッダープラント更新
2024/11/26
~乾式と湿式の「ハイブリッド選別」を採用~
鉄・非鉄スクラップ全般の金属リサイクルや一般廃棄物・産業廃棄物処理、家電リサイクルなどを幅広く手掛ける熊本新明産業(本社=熊本県熊本市南区、岩山義社長)は、このほどシュレッダープラントを更新、選別ラインも一新した。シュレッダーは1990年から約34年間使用した従前機と同じ富士車輌製1250馬力の大型シュレッダーを採用。シュレッダー本体の基本構造は大きく変わらないが、長年の経験を基に、柱の強化やサスの追加など長期間使用できる対策を施し、リニューアルでさらに充実した設備となった。
また今回の更新に併せて、選別施設も刷新(富士車輌が施工・監修)。従来は湿式のみだった選別ラインに風力選別を追加導入し、乾式と湿式の「ハイブリッド選別」による更なる品位向上への体制が整った。新しい工程はシュレッダーで破砕後、風力選別→磁選機→湿式選別の流れ。まずは風力でダストなどの軽量物を約90%除去。続いて、磁選機で鉄などを仕分けた後、水圧を利用して水に浮く廃プラ・アルミ類、水に沈む瓦礫や銅・ステンなどに分別。さらに手選別などを駆使して品種ごとに細かく選別し、ダストを丁寧に除去した後の非鉄類はミックスメタルとして販売している。
岩山社長は「メンテナンスも従業員の負担になっていたため、今回の更新で改善された」と品質向上だけでなく、作業負担軽減にも触れながら「市中屑の発生が少なくなる状況下、限られたパイの中で、他社との差別化や販売の強化、更なる環境改善を進め、『熊本新明ブランド』の構築を目指したい」と抱負を述べた。
【メタル・リサイクル・マンスリー12月号に詳細掲載】