ニュース・トピックス
河村商店(石川県)、不動産事業に着手 ~解体事業とシナジー創出~
2024/12/17
(石川)鉄・非鉄スクラップ全般を幅広く取り扱う河村商店(本社=石川県小松市、小坂成一社長)は、グループ会社で不動産事業に着手、来春オープンの店舗開設に向けて準備を進めている。新規事業開設により、リサイクル業界特有の資源価格変動リスクやスクラップ発生量に対する依存軽減を図りながら、スクラップ業以外での売上を確保していく仕組みを構築し、B to BだけでなくB to Cビジネスも強化していく方針だ。
新規事業では、土地・マンション・戸建てなどの売買や賃貸を幅広く展開。また今年度より開始した解体事業(解体工事専門店『クラッシュMAN』)も順調に推移しており、解体工事で発生する金属スクラップは自社でリサイクルすることで取扱量の増加や収益向上が見込めるなど、不動産と解体の事業によるシナジー効果も期待できる。小坂社長は「今後予想される少子高齢化や空き家問題を解決するため、地元企業に先駆けて暮らし・街づくりから考える課題解決企業へ挑戦していきたい」と力を込める。
そして同社では家庭のお困り事を気軽に相談できる便利屋的サービス「ネコノテ」事業部もスタート。空き家の処分や家屋解体、土地の草刈りなど、その名の通り“猫の手も借りたい”という家屋処分のお困り事に対応している。小坂社長は「(個人顧客の)解体依頼などは一過性のものであるため、当社を選んでいただくためには、日頃の関係構築が必要と考えている。当社グループ内で様々な事業機会を創出することで地元コミュニティーでの存在感を高めつつ、お客様との長期的な信頼関係構築を目指したい」と抱負を述べた。
各事業の詳細は同社HP(https://kawa-syou.jp/)で。