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山内商店、菊川三沢工場に新工場増設
2025/02/20
(静岡)製鋼原料や非鉄金属のほか、鋳造原料の扱いも多い有力ディーラーの山内商店(本社=静岡県静岡市、山内一泰社長)はこのほど、菊川三沢工場(菊川市三沢)に新工場を増設した。機能充実、効率化のため、主に新断スクラップ、ダライ粉、鋳物向け新断などの加工処理を行っていた菊川工場(菊川市土橋)の機能を菊川三沢工場に集約する。
主にギロチンヤードとして使用していた菊川三沢工場は2006年の開設時から、段階的に機能を増強し菊川工場の業務を集約する計画を進めていた。昨年6月に着工した新工場はこのほど完成。竣工式を3月11日に開催する。
建屋、事務所、設備などの総投資額は外構工事を含め9億円ほど。新工場にはモリタ環境テック製プレス機を新設し、重機2台(住友建機)を導入する。建屋の面積は約1,350㎡で、重機のオペレーション効率を見据え高さは13m。屋根は遮熱効果を図り、折板を二重構造とした。
処理量は菊川工場と同水準の月間約3,500㌧で、スクラップの在庫能力は従来比3割増を見込む。また、新設した事務所には更衣室や広々とした食堂、休憩スペースなどを整え、従業員の働きやすさを拡充している。
新工場増設について山内社長は、「建設費の高騰で厳しい時ではあるが、働きやすい環境づくりや人材確保への投資、また、工場の機能を集約し稼働率を上げることで地域に根差しさらなる成長を目指していきたい」と語る。

