Ramon社のAI検収システム、東京鋼鉄が正式導入

2025/03/04

(東京)中国・Ramon社の日本代理店、ファインズ(本社=東京都中央区、文成彬社長)が、東京鋼鉄(本社=東京都中央区、新井康久社長)にRamon社製の最新版スクラップAI検収システムを正式導入することを発表した。4月からの本稼働を目指す。

 東京鋼鉄は、スクラップ検収作業における検収員による目視検査の属人性やノウハウ継承における課題解決を図るためにAI検収の導入に踏み切った。ファインズによると、操業への機能拡張性やシステム導入実績がRamon社システムの評価につながったという。システム導入後はスクラップのデータ化で原料の安定調達につなげる。また、検収作業を標準化し、ノウハウの継承や人材育成にも活用していく。

 Ramon社のスクラップAI検収システムは、スクラップの定量化分析として「スクラップごとの寸法や種類などの個体分析が非常に成熟している」(ファインズ)という。2025年度からは、AI検収機能に加えて、自動荷下ろしによる納入工程の自動化やスクラップの配合分析補助、溶解工程の可視化を日本市場向けに展開しながら、製鋼工場全体の最適化やAIトランスフォーメーション化に貢献する構えだ。

AI検収システム最新版UI例