丸紅ケミックス プラ使用削減の共同事業団体設立

2025/03/11

 丸紅ケミックスはこのほど、廃棄物を有効活用しプラスチック使用量削減をめざす共同事業団体「Do What We Can」を設立した。参画企業29社と連携し、年間約3億㌧の廃棄物を有効活用するとともに、国内で同約910万㌧使用されているプラスチックの削減、廃棄物の発生減少に向けた取り組みを推進する。

 同事業は、食品残渣や製造工程端材といった廃棄物を加工処理した上で樹脂などと混錬し、様々な製品へアップサイクル成型することが主体になる。個社では解決困難なリサイクル課題などに対し、参画企業それぞれが持つ加工技術を結集し協働体制を構築する。

 5日の記者発表会で衣畑雅寿社長は「各社が得意とする技術を持ち合って、社会課題である『減プラ』に取り組んでいく」と抱負を述べた。今後は環境配慮型素材を開発する企業や、廃棄物の処理活用に革新的な技術を持つ企業との協業など、新たなパートナーシップも模索する。

米粉とPPで成型したプレート