サカタインクスとエムエム建材が廃棄物CEへ実証実験

2025/04/22

(東京)印刷インキメーカーのサカタインクス(本社=大阪市西区、上野吉昭社長)とエムエム建材(本社=東京都港区、温井健夫社長)が、オフィス機器廃棄物のサーキュラーエコノミー実現に向けた実証実験をこのほど開始した。サカタインクスが予定している大阪本社移転に伴うもので、廃棄対象となるオフィス什器等(デスク、椅子、パーテーション、OA機器、キャビネット、照明設備など)から鉄やアルミなどの金属資源を分別・回収するなど、再資源化のプロセスを確立する。

 サカタインクスは1896年創業の化学メーカー。アジア、米州、欧州など世界20カ国以上の国や地域に展開しており、印刷インキ販売は世界第3位の規模を持つ。これまで使用済みインキや溶剤、金属製容器、プラスチック、老朽化した生産設備などのリサイクルを実証実験の形で進めており、有効性を確認してきた。

 サカタインクスは「今回のオフィス什器等の再資源化に関する取り組みは印刷関連産業のみならず、さまざまなオフィスにおける資源循環の可能性を探る重要なステップになる」としている。

サーキュラーエコノミーの循環図